チタノタを始める基礎知識
- 蛸澤

- 2024年2月16日
- 読了時間: 8分
更新日:2024年9月4日
僕、そしてあなたがハマっているもの、もしくは興味がある「アガベ チタノタ」
そのことについて、僕から文章で共有できるコトを発信するためのブログです。
チタノタのプロ、趣味家さんで僕よりも経験豊富な方は山ほどいらっしゃいますし、ほとんどだと思います
ですので、こちらではあくまで初心者の方に役立つような情報を趣味程度に更新していければなと思います。
下記は、チタノタを趣味にするにあたって基本的なことをとりあえず書いてます。
■チタノタってなに?
→アガベという植物の中の品種のひとつ、それがチタノタ(or チタノタブルー)です。
いやいや、白鯨とかシーザーとかいろいろあるやん。とご存知の方も多いと思いますが
あれは、品種名ではなく【園芸品種】と言われるもので、化学的な別種ではありません。
なので【全部チタノタorチタノタブルー】です。オテロイと呼ばれてもいますがここではチタノタに統一します。
チタノタには数多くの園芸品種と言われるものがあり、今でも毎年新しい園芸品種が様々な人たちの手によって
選抜されています。
園芸品種の有名所を挙げると、【白鯨】【シーザー】【ハデス】などがありますが
大きくまとめると全部【アガベ チタノタ】の一種類に分類されます。
【シーザー】のような名前がついたとしても、一般的な「品種」と言われる枠からは出ません。
例えるなら、【アガベ チタノタ】を【人間 日本人】に置き換えると【シーザー】は【キムタク】。
“なんかかっこいいチタノタ”=“なんかかっこいい日本人” みたいなものです。
しかし、そんな個体差の美しさにチタノタ好きたちは名前を付けて楽しんでいて、私もその一人です。
キムタクは1人ですが、シーザーは色んなシーザーがあり シーザー好きな人はシーザーだけで何株も持っていたりします。もっとマクロな世界です。
■なんで同じ「シーザー」という名前なのに値段違うの?
→血統 / 付加価値 / 信用できる販売元などの複合的理由。
・まず血統について
そもそも「シーザー」ってなにから生まれた?
台湾でチタノタをたくさん育てている人が、ひときわ輝く特殊なチタノタを発見し
「よし、こいつは他の有象無象とは訳が違うイケメンや、特別な名前をつけたらなあかん
【Caesar=シーザー】にしよう。お前は今日からシーザーや」
これがシーザーの第一号でシーザー家の血筋が生まれた瞬間です。(物語は適当です)
このシーザーから採取された子株がどんどんと人に渡り、国を渡り、いま日本でたくさんの人が育てています。
ここで1つの疑問「じゃあ、シーザーならなんでもいいよね。血統一緒なんだから」
そうではなく、やはり人間と一緒で親子、孫、ひ孫と少しずつ特徴が違ったり、全く同じにはならなかったりします、大前提として、チタノタの子株は親と同じ姿になるはずですが、それは100%ではないのです。
その中で生まれるのが「かっこいいシーザー」と「そこそこのシーザー」なんだと思います。
「かっこいいシーザー」の子株は高くなる=血統がいいのは高い という価値観です。
もちろんかっこいいシーザーの子株が100%かっこよくなる保証はなく、その逆もしかりで、それも育成する楽しみの
一つだと感じています。
そういった性質から、園芸品種からさらに選抜されることもあります。
例:狂戦士から選抜されたものが黒犀牛 鬼ノ刃から選抜→チーター 赤猫から選抜→サンクラウン などなど。
・付加価値
これについては、そこまで理解できていないのですが
「○○産」という、出身地による付加価値です。
有名どころでは、Lize産 トニー産 地域でいうとオアハカ産など名門の農園などで生産されている
チタノタは一つ価格的ランクが上な気がします、後記する信用できる販売元としての側面もありますが
やはり、出身はひとつのブランドとして価格への影響力が高いと考えます。
・信用できる販売元か
これは、大きな要素です。
誤解を生まずに言うのであれば「気にしなくても問題はないです」→「偽物や粗悪品を見抜く力があれば」です。
これに関しては、まずチタノタという植物の性質を理解する必要があります。
チタノタは特徴の発現していない子株から特徴がしっかりでる大株まで数年かかります。
チタノタの成長段階は大きく分けて3種類
■大株(鋸歯や葉の特徴がしっかりと出ていて見分けができる状態)
■中株(鋸歯や葉の特徴がそこそこあり、判別はしやすい状態)
■子株(鋸歯も葉もまだ未完成で、品種の特定は困難 ※特定の品種は除く)
要は、子株の状態では品種はわからないので、販売元の信頼度が重要だということです。
そして、信頼できるお店以外で購入する場合、「メルカリ」「ヤフオク」「趣味家」「海外輸入」などの
選択肢があると思います、経験上「趣味家」の方々は基本的に信用できると考えてます。
次に「海外輸入」これは、そもそも慣れた人がやるから自己責任です。
問題は「メルカリ」「ヤフオク」について、上記でも言ったように「大株」を購入する場合は
品種の真偽の判断ができるので、確認すれば難しいことはないように思います。
ですが、取引されているチタノタのほとんどは「子株」です、理由はやはり安いから。
子株の場合、数年かけて育てないと品種が違う!と気づきにくいため、詐欺だと判明した頃には
トンズラなんて感じです。
今、ネットでは体感的にかなりの詐欺が横行しています、例えば
・【品種を偽って販売する】 具体例:相場2000円の覇王竜を黒犀牛として10000円で販売
・【写真を無断使用し販売】 具体例:完成度の高い他人のチタノタの写真を使って、適当な株を売る
・【写真合成】 具体例:完成度の高い親株の写真と、その横に子株の画像を合成して適当な株を売る
などです。こういったことをするのは基本的には、大陸のみなさんが多いです。
なので見分け方の一つとしては、日本語がおかしい人は避けるという方法があります。
でも、明らかに日本人でも悪意を持って詐欺をしてる方もけっこういますのでご注意を。
長くなりましたが、僕も子株から育てるのが大好きで安い株が欲しい!なんてことをずっと考えてますが
何度か騙されると、少しなら高くてもいいからちゃんと信用できるところから買いたい。
という心境です、ハイ。
なので、信用できる販売元が割高なのは、そもそもフリマサイトの詐欺価格になれすぎているからと言うことと
信用度をお金で買うというところでしょうか。
■見頃な大株になるまでどれくらい掛かるの?
→1-3年です。
色々な人が、色々なことを言っていると思いますが
本当に、色々なんです。
育成が上手い人は1年くらいで葉が3枚くらいの子株から、ビビるくらいかっこいい大人に育てます。
育てるのがうまいことを紐解くと、
・光の性質 / 強度 / 照射時間
・灌水頻度
・肥料配分/栄養素の管理
・用土内の環境
・二酸化炭素の供給
・温度湿度管理
・病気や虫の予防
などなど、いろいろな要素をコントロールして育てている場所に合った環境を整えることだと思います。
上手い人と初心者が全く同じ株を育てても、株姿も成長速度もなにもかも違うものになると思います。
私もまだまだ、試行錯誤を楽しみながら育成をしていますが正解はわかりません。
でも1つ言えることは、観察していると案外なにをすればいいのかがわかってきます。
(もちろん、ベーシックな知識あってのことですが)
わからないことがあれば、問い合わせでもなんでもいいので聞いてください!
■置き場所や環境を確保したり整えるにはいくらかかる?
→0円〜〇〇万円です
■チタノタを育てる時にまず気をつけなければならないのが【光】です。
→光は植物の基礎「光合成」に必要だから。
①最低8時間くらい日の当たる、日当たりのいいベランダがあれば 解決!
②LEDライトを購入 3000円〜 解決!
③高品質の光を!高級LEDライトを購入 10000円〜
■【風】を送りましょう
→光による葉の温度の上昇を和らげ、蒸散をうながしたり、蒸れを防いだり致命的ではないがあったほうが絶対良い
①ベランダ 外なので解決!
②扇風機購入 3000円〜 解決!
■【肥料】
→水や光だけでは補えない栄養素がたくさんあり、欠乏症や鋸歯の弱体化にもつながる
①いや、水だけでいけるっしょ 解決!ストロングスタイル好き
②ちゃんと健康にふくよかに育って欲しいので肥料購入 1000円〜 解決!
■【温度】
→チタノタは、経験上5度以下とかで葉が痛んだり、成長が止まったりします。
①いけるっしょ!解決! 子株以外は多分死にはしません
②家の中で育てるから大丈夫 解決!
③しっかりと温度管理をして、安定した体調管理をしたいので簡易温室を 20000円〜
→僕はコーナンで資材購入して作りました。1つの温室で70株ほど管理してます。結構効果実感してます。
ざっくり書くと、これくらいで0円でもいけるっちゃいけます。
とりあえず1株買って、育ててみるってこともできるので
意外とハードルは低いと思ってます。
僕も最初は、1株だけチタノタを買って育てていて
LEDライトを買って効果を実感し、扇風機、ヒーター、肥料、二酸化炭素…と
色々なことを試して、それにいちいち成長する姿で応えてくれるチタノタを見て
チタノタという植物にはまっていったんです。
あと、水のやりすぎは徒長するってのは嘘です。これだけは覚えててください。
僕は毎日水をやっています。
その代わり、それに見合った光をあげる→光合成をさせてあげることが大事です。
水や肥料がプロテインだとすると、光は筋トレです。
2つのバランスが大事だと考えています。
チタノタも植物なので、水も肥料も必要です。
このことについては、詳しく書きたいですが、もっと詳しく実例を交えて
説明 / 実証している大先生たちがいるので割愛します。
もちろん私に聞いてもらっても大丈夫です。
現状では以上です。
随時、項目を付け足して参ります。
なにかリクエストあれば、ご連絡くださいね。





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